柏市、悲願の日本共産党5議席実現2015年08月12日

9日投票の柏市議選で、日本共産党は実に約40年ぶりに議席増を果たし、悲願の5議席を実現することができました。ご支援いただいたみなさんにこころから感謝申し上げます。現職の4人はすべて得票増を果たし、新人のやざわ英雄候補も2300を超える得票となりました。得票、得票率ともに前回の実に1,3倍という快挙でした。

 問われるのはこれからです。5名の市議団と力を合わせ、急がなければならないのは、戦争法案を廃案に追い込む運動を一気に広げていくことです。暑かった選挙の後ですが、この8月、さらに気持ちを熱くもってがんばっていきます。

 

  翌10日は、5人そろって、柏駅東口で市民のみなさんへ選挙結果の報告を行いました。その後、私はやざわ英雄新議員といっしょに、宣伝カーで地域を回り、選挙の報告をしました。

 

 あけて11日は、南房総地域の鋸南町へ。三輪、寺尾両県議、木幡事務局長といっしょに、汚染土壌の埋立問題で、反対する会の方々や、白石治和町長からお話を伺いました。この間の一連の手続きや許認可での県のズサンな実態が浮かび上がってきました。

「鋸南町の環境と子どもを守る会」と汚染土埋立反対協議会のみなさんとの懇談。「認可違反をした業者に対して県は甘い。採石作業の段階で県が毅然とした対応をしていれば、こんな問題は起こらなかった」と怒りを爆発させました。

 

 白石町長との懇談。町長は「『汚染土上処理業の事前協議は終了していない』これが町の立場だ。町の意見照会はまともにやられていない」と憤激し「断固、反対を貫く」とキッパリ表明。

 

鋸南町の日本共産党三国議員と、海岸線で

 

 

12日、今日は、県教育庁への申し入れ。来年、実教出版の「高校日本史」教科書を選定した学校長に対して、またまた圧力をかけるような文書を発出。明らかに特定教科書を排除すことを意図したものであり断じて許されません。これまでも圧力をかけてきた理由であった「生徒の混乱」などというようなことはいっさいなかったと県教委も認め、その根拠は完全に破綻しているのに、執拗に介入を行おうとするものです。いつまでこんな介入を続けるのかとの問いに、「来年以降のことはわからないが、必要なら同様の指導を行う」と述べるなど、実教出版教科書の使用がなくなるまで行うといわんばかりの態度であり、現場で誠実に生徒たちと向き合っている先生方、幅広い県民との共同をさらに広げていき、何としてもストップさせるために力を尽くさなければと強く感じました。

 「戦争する国づくり」と一体のものであることは明らかであり、戦後70年、あの戦争への歴史認識が問われており、教育の分野から歴史を後戻りさせるわけにはいかないとの思いも強くしました。




戦後70年、終戦記念日宣伝2015年08月15日

今日は戦後70年の終戦記念日。新しくなった5名の市議団のみなさんとともに柏駅東口で平和への訴え・宣伝を行いました。市会議員選挙が終わって一週間であり、駅を行きかう方々から5名の市議団へ祝福が送られる光景が目立ちました。

 戦争法案反対の国民のうねりは留まるところを知らずに、世代を超えて広がってきています。そんな中昨日、安倍首相は「戦後70年談話」を発表。しかしきわめて欺瞞に満ちたものであり、今日の宣伝でも「70年談話」への批判の訴えが行われました。

 テレビ・新聞でも報道されているように、たしかに「侵略」「植民地的支配」「反省」「お詫び」の文言はちりばめられていますが、よくよくこの談話を読んでいただきたい。安倍首相はまったく自分の言葉で語っていません。過去に日本は「反省」や「お詫び」を表明したと引用しているだけです。おかしいではありませんか。いま自分の責任で戦争法案を上程し、数の力でねじ込もうとしているのですから、過去の戦争について自らの言葉で語るべきではないだろうか。

 さらに「事変、侵略、戦争。いかなる武力の威嚇や行使も、国際紛争を解決する手段としては、もう二度と用いてはいけない」とも述べています。ならばなせいま、集団的自衛権行使に踏み切る必要があるのか、安倍首相が今やろうとしているのはアメリカといっしょに国際紛争の舞台での武力行使を可能としようとすることではないのか。一方では「武力の威嚇や行使を…用いていはけない」と言い、一方では「戦争する国づくり」を数の力でゴリ押ししようとしている、こんな国民を愚弄するような欺瞞が許されるだろうか。

 また「あの戦争になんの関わりもない子や孫、そしてその先の世代の子どもたちに、謝罪を続ける宿命を背負わせてはなりません」とも述べたが、これは安倍首相の本音だろう。日本が犯した過ち、過去のあの戦争を次世代の子どもたちは忘れろとも言いたいのだろうか。過去の歴史の目を閉ざしていたら、それこそ国際社会からは見放されてしまうだろう。旧西ドイツのワイツゼッカー元大統領の議会演説に有名な言葉がある「過去に目を閉ざすものは、現在にも盲目になる」というもの。過去の過ち、戦争を忘れさせるのではなく、間違いは間違いとして歴史の事実をきちんと次世代に伝え、二度と戦争は起こさせない、憲法9条を守り、平和の礎を築いていくことこそ、まさに今を生きる大人の、そして政治の責任なのではないだろうか。過去の歴史に蓋をしてしまう、この根底には安倍首相自身があの戦争が間違った戦争だと認めず、反省すらしていないことをも物語っているのではないだろうか。そして記者会見では戦争法案への強行姿勢を示したとも報道されています。

 この8月、安倍政権の反動的野望を正面から打ち砕くたたかいが求められています。もう一回り大きな国民の包囲網を作るために汗を流そう。





平和のための戦争展「とうかつ」2015年08月21日

17回目となる、平和の戦争展「とうかつ」が、柏市中央公民館で今日から3日間開催されています。さっそく今日、展示物を拝見させていただきました。戦時中の武器や生活実態などの展示がこれまでのように行われていましたが、今年の特徴は「戦争する国づくり」のコーナー、沖縄の新基地建設のコーナーが大きく設けられていたことでした。

 そしてもう一つは、「東京大空襲絵図」が展示されていたことです。絵図と言っても入口の脇の絵は、たたみ何畳分もあるような大きなまさに壁画でした。空襲の模様がリアルに表現されていて、圧倒される絵となっていました。流山市在住の吉野山隆英さんの作品と紹介されていました。

 会場入口

 

 「東京大空襲絵図」、圧巻でした

 

 「原爆の火」。広島市の郊外での、原爆の残り火を平和のシンボルとして全国に広げた一つ。流山市の坂さんが27年間、ともし続けているものだそうです。

 

 

 今日、夕方からは柏駅東口で、市議団のみなさんとともに、戦争法案反対の宣伝署名を行いました。1時間で、署名は40筆でした。自衛隊の統幕内部で作成された、戦争法を先取り・具体化している文書を共産党の小池晃参院議員が暴露してから、戦前と同じような軍部独走の実態が浮かび上がってきました。その文書ではまさにアメリカ軍と肩を並べて自衛隊が海外での武力行使を行う日程まで示されているのです。国民には「丁寧に説明し理解していただく」と表向き表明している、その裏側では、法案成立を前提に、武力行使の具体化が行われている、こんな国民を騙す、愚弄するようなことは断じて許されません。国民無視、国会軽視の安倍政権のこんなやり方を粉砕するためにも、山場を迎える今月末、さらに運動を広げていこう。