戦後70年、終戦記念日宣伝2015年08月15日

今日は戦後70年の終戦記念日。新しくなった5名の市議団のみなさんとともに柏駅東口で平和への訴え・宣伝を行いました。市会議員選挙が終わって一週間であり、駅を行きかう方々から5名の市議団へ祝福が送られる光景が目立ちました。

 戦争法案反対の国民のうねりは留まるところを知らずに、世代を超えて広がってきています。そんな中昨日、安倍首相は「戦後70年談話」を発表。しかしきわめて欺瞞に満ちたものであり、今日の宣伝でも「70年談話」への批判の訴えが行われました。

 テレビ・新聞でも報道されているように、たしかに「侵略」「植民地的支配」「反省」「お詫び」の文言はちりばめられていますが、よくよくこの談話を読んでいただきたい。安倍首相はまったく自分の言葉で語っていません。過去に日本は「反省」や「お詫び」を表明したと引用しているだけです。おかしいではありませんか。いま自分の責任で戦争法案を上程し、数の力でねじ込もうとしているのですから、過去の戦争について自らの言葉で語るべきではないだろうか。

 さらに「事変、侵略、戦争。いかなる武力の威嚇や行使も、国際紛争を解決する手段としては、もう二度と用いてはいけない」とも述べています。ならばなせいま、集団的自衛権行使に踏み切る必要があるのか、安倍首相が今やろうとしているのはアメリカといっしょに国際紛争の舞台での武力行使を可能としようとすることではないのか。一方では「武力の威嚇や行使を…用いていはけない」と言い、一方では「戦争する国づくり」を数の力でゴリ押ししようとしている、こんな国民を愚弄するような欺瞞が許されるだろうか。

 また「あの戦争になんの関わりもない子や孫、そしてその先の世代の子どもたちに、謝罪を続ける宿命を背負わせてはなりません」とも述べたが、これは安倍首相の本音だろう。日本が犯した過ち、過去のあの戦争を次世代の子どもたちは忘れろとも言いたいのだろうか。過去の歴史の目を閉ざしていたら、それこそ国際社会からは見放されてしまうだろう。旧西ドイツのワイツゼッカー元大統領の議会演説に有名な言葉がある「過去に目を閉ざすものは、現在にも盲目になる」というもの。過去の過ち、戦争を忘れさせるのではなく、間違いは間違いとして歴史の事実をきちんと次世代に伝え、二度と戦争は起こさせない、憲法9条を守り、平和の礎を築いていくことこそ、まさに今を生きる大人の、そして政治の責任なのではないだろうか。過去の歴史に蓋をしてしまう、この根底には安倍首相自身があの戦争が間違った戦争だと認めず、反省すらしていないことをも物語っているのではないだろうか。そして記者会見では戦争法案への強行姿勢を示したとも報道されています。

 この8月、安倍政権の反動的野望を正面から打ち砕くたたかいが求められています。もう一回り大きな国民の包囲網を作るために汗を流そう。





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