たたかいはこれからだ2015年07月17日

昨日、自民・公明の政府与党は衆議院で「戦争法案」を強行可決しました。夕方、柏駅東口で行った緊急抗議宣伝には300人が集まり、政府与党の暴挙に怒りの声を発しました。斉藤和子衆院議員が、本会議終了後、柏駅に駆けつけ国会報告を行いました。私は定例県議団会議の日であり、ギリギリ終了間際の参加となりました。「戦争法案」の廃案を求める署名は、一時間で80筆を超え、かつてない市民の怒りが集まりました。

 一昨日の特別委員会での、騒然となる中での強行採決は、翌日テレビ各局が放映しましたが、国会周辺の抗議行動は深夜まで続き、参加者10万人という規模にまで膨れ上がったというんですから、私も経験したことのないようなうねりが作られつつあることを感じました。しかも国会周辺だけではなく、柏駅のように全国各地で抗議のアピール行動が取り組まれていますから、まさに列島騒然と言うような「戦争法案」反対の動きが作られてきているんじゃないだろうか。

 いま市民の怒りの矛先は「戦争法案反対」だけに向けられているんじゃない。「民主主義って何なの」「こんな決め方、アリなの」と、強権的、独善的といわれる、いまの政治のあり方そのものへ向かいつつあるのではないでしょうか。

 どの世論調査を見ても、国民の5割以上が「憲法違反」だと批判し、6割以上が「今度の国会で成立反対」を表明し、8割以上の人たちが「政府は十分に説明していない」と答えています。なのにそんなことはお構いなし。「自分たちの判断は正しいんだ」と言わんばかりに、国民の声など無視し、数の力でごり押ししてくる。「数の力」を持っていれば何をやってもいいんだなどということがまかり通ってしまったら、議会で議論する意味がなくなるではありませんか。まさに独裁政治の始まりです。国民は自・公政権に白紙委任をしたわけではありません。「こんなことを見過ごしていいのか」と誰もが思い始めている、だから、いまみんなが立ち上がり始めいるのではないでしょうか。

 だいたい安倍首相や与党の言い方も、まったく論理が通らない。海外で戦争をする集団的自衛権行使を認めているのに、これまでの平和の歩みや専守防衛に変わりはないと言う。最高法規である憲法の解釈を勝手にいいように変えても、立憲主義に反しない、憲法違反でないと言う。おかしいではありませんか。何も変わらないのならなぜ、いま集団定期自衛権行使なのか、まったく説明になっていません。安倍首相にはもう、憲政を担う資格すらないことが国民の目にも見えてきているのではないだろうか。

 論戦の舞台は参議院に移ります。まさにたたかいはこれからです。矛盾を周知の上で、ごり押ししなければならない、明らかにいま守勢にたたされているの安倍政権の側ではありませんか。大義は国民の運動にこそあります。もう黙っているときではありません。傍観しているときではありません。できるところから「戦争法案反対」「民主主義を守れ」の声を広げていこうではありませんか。

 

 わが家の玄関ドアです。妻が家族の意思を表しました。

 

 昨日の国会の様子、野党合同の抗議集会。志位委員長の訴え、斉藤和子衆院議員

 

 共産党国会議員団揃っての、国会前抗議集会。