有害鳥獣対策議連の視察2014年09月08日

今日は、県議会の中に作られている「有害鳥獣対策推進議員連盟」による県内視察が行われました。すべての会派が参加して構成されている議連で、今日は19名の視察団となりました。

 県内では、特に夷隅、安房、君津地域で、イノシシ、ハクビシン、サルなどによる農業被害が深刻になっています。昨年度、県内全体で有害鳥獣による農作物への被害は、883haで、34,600万円にものぼっています。そこで「あみ」「わな」「銃器」による捕獲などを行い、昨年度はイノシシ・11,977頭を捕獲したと報告がありました。資料によれば、農作物を荒らす鳥獣はそれぞれ特性があって、サルは果菜類、イモ類の食害を発生させ、群れを成して行動するので被害が大きくなると。イノシシによる最大に被害は水稲で、収穫直前のイモ類の被害も多く発生しているとのことです。驚いたのはイノシシは20㎝の隙間があればくぐりぬけ、助走なしで1mの策を飛び越える力を持っていると説明されたことでした。現地に行って、実際に捕獲に当たっている方々の話を聞いて、勉強になりました。

 県庁を出発して、最初の視察地は、千葉県射撃場でした。クレー射撃による鉛の散乱が問題になったところですが、実際に50mライフル射撃場で試射していただきました。

 

 次に行ったのは、君津市内でシカを捕獲するために仕掛けられている、大型囲いわなの現地でした。1300㎡ですから、かなり広いわなでした。H21年からの実績で、昨年度まで捕獲したシカは、24頭だそうです。

 これが餌場、餌を啄ばむと出入り口開口部が、遮断される仕組みだそうです。

 

 次に行ったのは、君津市獣肉加工処理施設で、管理運営をしている「いのか食肉加工組合」の方からお話を伺いました。捕獲されたイノシシやシカを、平均一日12頭、ここで処理し食肉用に加工しているところです。

 

 

 農家のみなさんが有害鳥獣被害に苦慮している実態を垣間見ることができました。長丁場の視察でしたが、準備していただいた職員、議会事務局の方々、ありがとうございました。