TX(つくばエクスプレス)沿線を廻って2015年01月14日

今日は、ちば民報社の取材等で、TX(つくばエクスプレス)沿線の区画整理事業区域内の現状などを見て廻りました。柏市のわたべ市議、流山・小田桐市議、住みよい流山をつくる会の林会長も同行しました。

 

流山市の運動公園周辺地区に隣接した新市街地地区に建設中の小中一貫校です。

当初の事業計画では新市街地地区(おおたかの森駅周辺)と運動公園周辺地区に、それぞれ小学校を1校建設する計画だったものを変更し、ここに集約したものです。土地代含んで140億円という破格の建築物になっています。小学校の計画を集約しなければならないということは、計画通りに子どもが増えない、人口が増えないということではないのか。だったら当初の計画人口・フレームを根本から見直すべきではないだろうか。

 

セントラルパーク駅前です。写真を撮っている高台近辺は、いまだに農地のままで農道が走っている、昔の景観そのものです。この地域は最も起伏の激しいところで、さらに切土盛土の工事が続くのでしょう。

 

この写真は運動公園周辺地区の整備現況図です。黒塗りが整備済み、赤が今年度整備予定箇所です。昨年度までで整備面積の比率は26%です。圧倒的な地域が未整備な状態です。事業認可が1999年ですから、もう16年が経過しています。事業期間はあと8年、県は本当に期間内の事業完了の目処を持っているのだろうか。ズルズル引き伸ばせば、翻弄されるのは地域住民です。

 

木地区の県道沿いに建設中の商業施設です。

 

こちらは柏北部中央地区、柏の葉キャンパス駅から直線距離で約800m、歩けば20分はかかるところにある、計画上、柏市が小学校を建設する予定地となっているところです。しかしここに市立柏病院を移転しようというのが市長の思惑で、北部地域住民の猛烈な反対運動が持ち上がっています。病院建設をしようと思えば、当然、事業計画の変更が必要になります。見込みどおりに人口は増えなし、もう小学校建設は必要ない、だから病院建設をなどと開発を仕上げることが最優先されているとしたら、これほど関係住民を愚弄した話はないのではないだろうか。

 

柏たなか駅前。かつて県立柏北高校があったところであり、いま医療関係施設が建設されています。

最後に、柏北部東地区、URが約40haの縮小をした地域を廻りました。

駆け足でしたが、久々に全域を廻りました。6地区ともすでに15年以上が経過し、駅前は整備が進んでいるように見えますが、まだまだ手付かずの地域がかなり残されているというのが率直な感想です。私たちは地域住民のみなさんとともに、20年以上前から「バブルの発想の巨大開発は根本見直しを」「環境破壊と住民犠牲の巨大開発」と訴えてきましたが、15年後のいま、当初の私たちの指摘通りの現況になっているのではないだろうか。

 いまからでも遅くはないはず、いまの経済情勢の下での開発の現状をしっかりと見つめ、根本的政策転換が必要ではないだろうかと強く感じました。

 

 

 

今朝は柏駅南口で宣伝。ビル風で口が強張ってしまいました。