サア、9月議会です ― 2014年09月05日
今日は、18日から始まる9月議会に上程される議案の説明が行われました。全部で議案は26本、そのうち予算案(補正)関連が6本です。一般会計の補正予算は152億1,900万円で、今年度の予算規模は、1兆6,295億円となります。基金への積み立てなどを除けば、県民施策に使われるのは75億1,800万円規模となります。
説明の中で、今年度末の県債(借金)の残高が、3兆242億円になる見込みとありましたが、実にその半分、1兆5千億円は、臨時財政対策債の残高で占められているのです。臨時財政対策債というのも奇妙な、国の急場しのぎの対策なのです。国の地方交付税の会計が財源不足になった場合、本来地方に交付するべき額を減らして、その穴埋めとして地方に借金をさせる、県債を発行させる仕組みです。当然、地方が負った借金の返済は、後で国の地方交付税で措置されるというもので、国の責任で出さなきゃならないお金を、地方に肩代わりさせているのがこの制度です。後で返ってくるとはいっても、どんどん膨れ上がっていくばかりですから、この先どうするのでしょうか。国の責任放棄で、地方財政が圧迫されているのですから、とんでもないことでしょう。
説明資料を見ていて、あれっと思ったのは、入札不調とか労務単価の上昇でという言葉がいくつも見られたことです。県立高校の耐震化の事業にも入札不調で工期を見直すとあり、特別支援学校の整備事業にも、労務・資材単価の上昇…などに伴い、改修工事費を増額と記されていました。その他、労務単価の上昇などで契約を変更する案件が、6議案出されています。劣悪な低賃金で、現場の職人が大幅に減少してきているという建設業が抱える問題が、県民生活をめぐる分野まで色濃く浸透してきていることを強く感じました。
ともあれ、これから議案の調査と質問準備を大車輪で進めなければ。
森田知事のあいさつ
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