柏市の昭和2014年10月18日

写真アルバム「柏市の昭和」を予約注文していたものが届けられました。

昭和初期の出征兵士の写真、当時の子どもたちなどなど、解説付きで写真がギッシリと収められているのには驚きました。

 私が就職で柏市に出てきたのが昭和49年でした。当時、田舎育ちの私には、ずいぶん都会だなぁという印象があったのですが、写真集を見て駅周辺の変遷などが伝わってきます。

 「刊行にあたって」に、柏市が農業地域から、商業都市・ベッドタウンに変貌するのは昭和30年代に入ってからだと記されていますが、この時期、私の住む豊四季団地を含め、市内に旧住宅公団の、いわゆる団地が造られてから、駅前区画整理事業、商業施設の配備と変わっていくのです。

 今は40万人を越える規模の都市となっています。写真集を見て感じるのは、やっぱり街づくりの担い手は、そこに住んでいる住民のみなさん方だということです。町の様相は都市化し大規模になっても、その街の伝統文化・行事を受け継ぎ発展させ、街づくりを担ってきた方々が、「住んでよかった」といえる街になっているかどうかが問われているとも思います。それは規模や見た目だけではなく、くらしの安心があるかどうかも、きわめて大きなポイントになるのではないだろうか。

懐かしさと同時に街づくりのあり方、豊かさとは何なのかをも考えさせてくれる写真集です。