オスプレイ整備拠点誘致の聞き取り2014年10月27日

先週24日に、オスプレイ整備拠点の木更津基地への誘致について、北関東防衛局から県当局へ、詳細説明が行われており、今日はその内容について日本共産党県議団として県からの聞き取りを行いました。

すでに「説明概要」とのFAXは送付されてきていますが、今日の聞き取りでは肝心な問題については何一つ答えられませんでした。というより県は防衛省に対して突っ込んだ質問もしていないし、説明も求めていないということが明らかになりました。今日のやり取りの主なものをあげると…

 ●木更津駐屯地は「離発着に必要な滑走路を有している」…必要な滑走路の基準とは何か?…詳しくは聞いていない

●羽田空港離発着飛行機の飛行ルートとの関係について「高度帯を分けて設定しているので問題ない」…高度帯はどのように区分しているのか?…これも詳細は不明

●整備後の試験飛行について「1機について数回程度の試験飛行が必要」…試験飛行の距離、対空時間はどの程度か?…これも把握していない

●飛行ルートについて「努めて海の上空を飛行する」…飛行ルートはどうなっているのか?…滑走路周辺に設定された飛行経路を使用するとしか聞いていない

●オスプレイの安全性について「クラスAでオスプレイの事故率は米海兵隊平均値を上回る安全記録を示している」…クラスB,クラスCの事故率についてはどうか?…それについての説明はなかった

●「木更津駐屯地の格納庫を…国内企業に使用させ」…外国の整備業者が受注した場合は使用させないのか?…それについては聞いていない 

 

県民の安全を守るうえで必要な情報はほとんど得られませんでした。防衛省の説明をそのまま繰り返しているとの感は否めませんでした。

今回の「おおよそ年5機から数機程度のオスプレイが木更津駐屯地に飛来する」、1機の「整備作業を23ヶ月程度で終える」との説明は、米海兵隊に配備されているオスプレイ24機の定期整備だけの話に留まっていて、陸上自衛隊に配備される予定の17機のオスプレイは含まれていません。陸自の定期整備はH36年度から予定しているのですから、そうなると年8機以上の整備を行うことになります。ということは一年中、いつも木更津駐屯地ではオスプレイの定期整備が行われており、その都度千葉県上空を飛来し、その都度試験飛行が繰り返されることになるではありませんか。欠陥機・オスプレイの千葉県上空での飛行が常態化する、こんな危険なことは認めるわけにはいかない、同時に県民の理解を得ることなど到底できるわけがありません。

 

明日は、知事宛にオスプレイの整備拠点誘致に反対するよう申し入れを行う予定です。