自衛官募集の垂れ幕2014年07月26日

昨日の東京新聞の特集で「自衛官募集 自冶体に協力義務」「適齢者情報提供言いなり」との記事が掲載されていました。なんと写真は柏市役所。庁舎に掲げられている「自衛官募集中」の垂れ幕が映し出されていました。

 松戸市は二日間だけ垂れ幕を掲げ、すぐに撤去。今でも県内でこの垂れ幕を庁舎に掲げているのは柏市だけだと聞いています。

 市民団体の方のコメントがあり「もし、自冶体による募集で入隊した自衛官が戦死することになれば、遺族は首長の責任を問うかもしれない。自冶体はそういう責任感を持っているのか」と批判していましたが、戦前の徴兵制を想起させるような事態になりかねないと危惧するのは私だけだろうか。

 一方、集団的自衛権行使容認の閣議決定後、自衛隊の採用説明会の案内が高校三年生の自宅に届き始め、高校生の間に不安が広がっているとの報道もあります。「憲法が変わったら自衛隊の入らなければならないのか」「集団的自衛権行使で、徴兵制かと思った」などなど。

 国が「戦争できる国」づくりへまっしぐらに突き進み、集団的自衛権行使容認の閣議決定を強行し、市民の中に、不安な思いが広がっている中、垂れ幕も情報提供も国言いなりでいいのかという、自冶体のあり方が問われているのではないだろうか。